第32回さくら講演会「神秘の仏教国ミャンマー」

 2月16日、ミャンマー(ヤンゴン)出身の筑波大学留学生、タッタッゾー氏を迎えてシビックセンター502会議室で講演会が行われました。

 ミャンマー(旧ビルマ)についてニュース等で報道された事くらいしか知らなかった私たちに、国の歴史、文化、産業、習慣、料理、観光、教育、日本との関係等、来日4年とは思えない流暢な日本語で紹介していただきました。

 参加者の関心も高く講演後に多くの質問が出ましたが、「色々な考え方はあるが…」と前置きしながらも、一つ一つ丁寧にわかりやすい言葉を選んで答えていただきました。

 一昔前の日本を思わせる環境の中から出て、日本で奨学金を受けながら学問に取り組むことは苦労も多かったと思いますが、彼女はそれを感じさせない聡明さと爽やかさを持っていました。何より、20代の彼女が自分の意見をしっかりと自由に話している姿に、今のミャンマーの変化が現れていました。

 結果をすぐに求めがちな昨今、「今すぐに変わることはないが、今新しい教育を受けている若者たちが徐々に変えていく」と話していたことが印象的でした。

 今後は日本語教育に携わっていくと語っていましたが、参加者たちは皆、感謝と応援の気持ちを持って拍手し、講演会を終えました。 

国際交流ボランティアネットワークさくら

「国際交流ボランティアネットワークさくら」は、草の根の国際交流のアイディア "Think Globally, Act Locally" (世界に目を向け、地域で行動する) をもとに、日立市在住の外国人の方々を支援しようと1990年より活動しています。個人と個人をネットワークし、それぞれの力を発揮しながら行動していくという思いを会の名称に込め、さくらの花びらになぞらえた5分野の活動を続けています。